山小屋が呼んでいる

 

 

2001年春
橋本 新一郎

 

 

1992年、ふとしたことから山小屋を建てることになった。そこに行くようになって10年が過ぎた。日々何となく溜まって行く都会のストレスが週末にフッと解放される。これがいつの間にか身体のリズムになっている。周りを見渡すと、八ヶ岳は終始微動だにせず、季節もこれまで通り巡っている。此処には人知では推し量れない大きな自然がある。この掴み所のない自然が麻薬のように我々を何度でも山小屋に呼び寄せるのである。