8-7.外壁、メンテ

 メンテのし易さが建物の寿命を決める。可能な限りメンテを省ける構造とすることが長い間で絶対に有利。山は紫外線が強く、行く頻度も低いため、痛みやすい。木部の塗装は2~3年に一度必要である。またその足場を組む費用まで入れると馬鹿にならない(小さな小屋でも直ぐに50万円を超える)。屋根はカラー焼き付け鉄板、サイディングは鉄又はアルミ焼き付けが軽くて地震に強い。またプラスティックとコンクリートを練り合わせたような丈夫なサイディングもある。やや重いのが欠点である。外壁は山荘故木製にしたがるが足場の設置を含む塗装などのメンテが高価につく。木製は案外直ぐに古く汚くなる。  また木のサイディングはキツツキの被害も馬鹿にならない。キツツキの好きな羽目板には、考えられないことであるが、何十個も穴をあけられることがある。  最近のモダンな建物でデザイン優先のため軒が殆ど無いものがあるが、雨だれが直接サイディングに当り、汚れや痛みが激しい場合があるので注意を要する。  山荘のカラーコーディネーションは雰囲気作りに重要である。既存の山荘を見て回ると白、薄黄色、薄ピンク、薄水色、薄草色、緑のサイディング等は意外に山荘に似合うものである。濃く暗い色は余りお勧めではない。薄い色は紫外線に弱く、変色しやすいと言われる。  樋はベランダなど直接雨だれが邪魔になるところには付けるが、通常は落ち葉が詰まり機能しなくなるので、掃除ができるようにしておくか、掃除できるところに付けることになる。  木の枝が屋根に掛からないよう予め枝を払っておくこと。別荘が木に囲まれていることは気持ちよいが、木の脂(ヤニ)、落ち葉でかなり汚れるし痛む。春は落葉松の木の下に置いた車は一日で脂でべとべとになる(しかし、落葉松の脂は付着して直ぐなら水洗いで簡単に取れる)。

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