4-13.隣地境界の利用常識

 隣家の土地の境界は建物は勿論であるが、その他の用途(例えば出入り口)でもぎりぎりまで使わないのが常識である(境界から1m程度は遠慮する。塀がないことに依っている)。例えば、敷地への入り口を境界ぎりぎりの所に取ると、如何にも自分の土地を主張しているようで余裕がない感じがする。相手もその隣に入り口を付けるとどうなるかを考えれば分かる。
 別荘地では境界の柵はしないのが普通である。何も置いたり植えたりせずに平地にしてあることもある。仮に境界を造ったとしても土盛り、一種類の草や低木の列で何となく境界を匂わせる程度にしているケースが多い。
 また都会の人は駐車場や入口に必ず鎖などを張る。外せば直ぐ外れるし、跨げば入れるし、大体周りには柵がないのでどこからでも入れる。何となく自然の雰囲気を壊すし都会人の心根が分かって寂しい気がする。

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