4-05.建物の向き
前にも述べたように別荘は景色の関係で北向きの土地を売ることもある。悪意ではない。一般に別荘地は建物からの景色だけでなくその土地が持つ雰囲気や景観が売り物である(特に夏用では)。
多くの山岳別荘地は、山を背中に背負う形になる。従って南斜面はそれなりに高台からの景観が得られるが、北側の景色の方が良くなる場合がある。北向きの家でも良いが、北隣りの家が南向きに建てる可能性があるかどうかを確認しておく方がよい。解放面が向かい合うと、距離が十分ないと、あるいは相当木が茂らないと気まずい思いをすることがある。
通年で使う別荘では景色を犠牲にしても日照、暖房、湿気等の観点から南向きがよい場合が多い。南斜面と北斜面では暖房費が何倍も違う(暖房の項参照)。
前にも述べたように、一般に山には多くの支脈がある。その南面を選ぶと、主峰が見えるうえに南向き斜面ということも結構ある。
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