3-4.アプローチの便と所要時間
東京からのアプローチ時間は車でドア・トゥ・ドアで2.5時間を越えない程度が好ましい。それ以上になると億劫で、行く回数が減ると言われる。滞在期間が何時も長い場合は少しぐらい遠いところでも構わない。2.5時間というのは歳を取ると大事な判断ポイントである。
我々の八千穂の別荘地には、関西在住の人もいるが、やはり年に一度も見えない年がある。また例外的に3時間のアプローチでも週末利用で、年に40回も来る比較的若く小学校前後の二人の子供さんがある夫婦がいる。また交通の便(高速道路の複数ルートの有無、新幹線の利用、駅からの距離等)が良い場所を選ぶと、本人は勿論、友人、知人など別行動の客のアプローチが良くなり、迎えに行くこともできる。
八千穂は武蔵野の自宅からドア・トゥ・ドアで190kmである。中央道と上信越道の二ルートがあるのでお盆、正月、事故などで混む場合、空いている方を選べる。どちらを通っても我が家から2時間半少々である。
勿論、途中で一服したり、仮眠したりすることもあるので、それ以上掛かることが多い。
車の運転が好きな人なら、2時間半は余り苦にならない。
ただ来る時と帰る時とでは所要時間が異なる。来る人は、金曜日の夜、土曜日の朝、昼等に分散するが、帰りは日曜日の夕方から夜に集中するので混む。従って、金曜の夜来るときは2.5時間でも、帰りは3時間半掛かることも多い。しかし子供が居ない人なら日曜日でも夜遅くなれば、3時間程度で帰れる。
電車で来る人を小屋から車で迎えに行くには、小海線八千穂駅まで9分、中央線小淵沢なら1時間10分、長野新幹線佐久平駅までなら45分である。八千穂駅は、小諸から佐久平を通って小淵沢に繋がるJR小海線の中程にある。1時間前後の距離を迎えに行くことは東京では考えられないが、前にも述べたように山ではやることが殆ど無いので、また滅多にないことであるからそれほど億劫には感じないものである。私の場合、一日前に猫と一緒に来て、翌日又は翌々日に東京で用を足した家内を佐久平に迎えに行くこともある。
年を取ったら八千穂の駅前に四駆の軽自動を預けておき、電車で来て車で小屋に行くことなども考えられる。また最寄り駅まで電車で来てタクシーを利用する手もある。また季節限定で東京から山小屋の近くまでバスが直行で運行されているケースもある。その場合小屋まではタクシーなどを利用することになる。