2-3.行く回数

 我々はこれまで年30回以上行っていた。これはサラリーマン現役時代の10年間の実績である。金曜日の夜出掛けて、日曜日の夜帰るパターンである。月に平均三回近く行っていたことになる。三人の子供達が友人達と使うのは合計しても年に2,3回である。70歳前後の夫婦であるが最近は行く回数はやや減ったが、滞在日数はむしろ増えている。私の場合ゴルフより山小屋行きを優先するため出掛ける回数は多い。
 子供達が行きたいときは優先的に空けてやるが、都会慣れした彼等は何もない山の中へ高い交通費を払ってまで行く魅力を感じないらしい。無料の村営テニスコートは三枚とも何時も空いている。

 私の場合、一人で行くことも多い。山での土木作業や木工、スケッチなどをやるからである。家内と二人で行くときは何時も猫を連れて行く。猫は小屋に置いてカメラを持ってハイキング、軽登山、山菜取り、散策、スキーなどに行く。また連休などで隣近所が寄り合うとバーベキューをしたりする。何もしなくても森に囲まれて鳥や栗鼠などの動物がやってくる山小屋に居るだけでリクリエーションになる。何時も見られるわけではないが雉、山鳥、キツツキ、かも鹿、鹿、狐、狸、テン等に出くわすこともある。

 結局、行く回数は時間の有る無しよりも第一に自然が好きであるかどうか、第二に交通費の負担能力で決まる。我々の場合、ガソリン代(最近高騰して150円/L、10km/L、190km=5,700円/往復)、高速道路代(7,200/往復)併せて一回につき往復12,900円掛かる。38,700円掛かるが、一寸前までのゴルフ一回分の費用である。因みに地代、固定資産税、水道代などは合わせて年間10万円くらいである。だから交通費が圧倒的に高い。最近高速道路のETC利用者に対して時間帯割引制度(50%)ができたので、これを上手く利用すれば一回往復一万円以下(9,900円)になる。
 最近の若い人達は携帯電話の使用料が1~5万円/月だと言う。これでは遊びに行く余裕が出ない。ゴルフ場やスキー場に閑古鳥が鳴くわけである。

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