11.雨、湿気対策
1)湿気に強い構造にするには、床下は十分高く、傾斜地では背後の道路や空き地の水が建物の下に浸み込まないようにすることである。また屋根からの雨水を樋を使って建物から遠くへ逃がすことである。
・例えば南傾斜地で北の玄関前駐車場は下にコンクリート又はビニールシートを敷いて水を建物の両端に導く。その上に細かい砂利を敷いて整地する。この砂利は冬の雪掻きの際、凍った雪を鍬を打ち込んで壊せるので便利である。
・傾斜地の場合玄関前に砂利などを入れて平坦にするため、また湿気除けと丈夫さのために、家の北側基礎は一間程度の深さのコンクリートを打つと良い。
・コンクリートパイルを使った建物の土台は、下が土となり、湿気易い。傾斜地では道路の水が床下に流れ込むので基礎は布コンクリートで囲うように作るのがベストである。
2)樋は必要である(位置と角度を上手く付ければ雪で壊れない)。ベランダの上の軒には樋が絶対必要。付けないと手前の部屋まで雨水が跳ねる、ベランダだけの樋なら垂直部は要らない。但し下で水が跳ねても大丈夫なように人工芝などを置いておく。鎖などをつけると良いが、長いと風であちこちに当たるので、杭にしっかり止めておく必要がある。
・我が家の場合、北の玄関前の駐車場に降る雨だけでなく、屋根半分の面積に降った雨が床下にしみ込むので、樋を付けて建物の両側に地中で振り分け、建物から離れたところに放出するように自作してある。
3)樋の垂直部は、木の葉や鳥の巣で詰まるので、上部に必ず網を設ける。網部分だけでなく、樋全体も時々(年二度梅雨前5月頃と12月頃)掃除が必要。
・人目に付かない樋には、水平部でも上に屋根があると、必ず鳥が巣を作る。これが樋を溢れさす。
4)雨だれは、建物を傷めたり汚したりするので、樋がない所には軒下に細かい砂利を敷くこと。見場を考えなければ人工芝がベスト。風邪で飛ばないように地面にぺグや長い釘でなどで止めておくと良い。
5)小雨の時、外での作業に蓑傘の傘が便利。両手が使える。