8-6.窓、しきり戸

 寝室は真っ暗にするため、雨戸又はシャッターは必需品。最近は洋風で遮光カーテンだけという場合が多いが、真っ暗にはなりにくい(早く目が覚める)。部屋内部が山の強い紫外線で焼けないためにも雨戸やシャッターは必要である。シャッターは電動開閉が出来る。

 雨戸は設計の時、戸袋の位置に注意。例えば、二枚戸の場合雨戸の戸袋が左にあるとする。常時空けておきたい窓が右側だとすると、雨戸を開けてから二枚のサッシ、網戸、障子まで含めて5枚を左に送り直す必要がある。こんな時には戸袋を右に付けておく方がよい(シャッターなら問題ない)。

 寒冷地では窓は暖房上必ず二重にすること。ガラスは必ず透明な物を使用する。さもないと開けたとき景色が半分になる。出来れば外にはアルミなどのサッシ、内側に木枠の窓が、凍結対策や暖房のために好ましい。
 外国製のスマートな物を含めていろいろな製品があるが、使いやすさだけで言えば、押し出し窓より引き戸形式がよい。外国製品は山では必需品の網戸の取り付け、雨戸の取り付けに案外苦労する(最近では折りたたんだ(或いは巻き込んだ)網を横に引き出す形の網戸があるので突き出し窓も使いやすくなった)。

 二階でベランダの無い窓は90センチの腰高(建築家は危険防止のため110センチを勧める)とすることが多いが、外の景色を見易くする事と危険防止のため窓枠から少し離して横一本乃至二本の手摺りを用意した方がよい(但し子供が乗り出す危険が残る)。
 二重窓の間に薄いブラインドを配置すると、カーテンが無くても日光の調節に非常に便利。二重窓の間隙は2センチ取っておけば間にブラインドを入れられる。完全に暗くするためにはブラインドだけでは駄目で更に雨戸又はシャッターが必要である。
 景観に関係のない洗面所などの天井付近に高さ20センチほどの高窓を設け、頑丈な面格子を付けて不在時に網戸のみとし、開けておくと空気の流れができて、建物の寿命が延びる。

 雨戸、サッシ等は白又はクリーム色枠(その他薄桃色、薄緑)があることを忘れずに、山は茶色と言う考えに捕らわれないよう。好みによるが茶系のサッシは山ではあまり綺麗ではない。
 夏季には雨戸がないと電気の明かりで蛾が集まり、窓ガラスや網戸が極端に汚れる。灯火は雨戸を閉めてから点けると蛾によるガラス窓の汚れが避けられる。蛾の対策だけなら光を完全に遮断できないブラインドのみでも大丈夫である。

 引き違い戸の敷居にビニール滑りを張るときは、日光の当たるところは伸縮が大きいので、部分的に1cmも浮き、時には開かなくなることさえある。ぶつ切りにして間隔を開けて貼るなど工夫が必要。
 別の方法として、動く側の下に薄いテフロンなどを張り、敷居は無垢のままにしておくことも考えられる。テフロンの厚さは1mm以下にしないと虫が入り込んでくるので注意が必要。
 最近では隙間の殆ど無い戸車を使う場合が多い。

 最近ではカーテンレールと同じ構造を鴨居と床に埋め込んで、蛇腹の厚いカーテンを障子や引き戸代わりに使うケースがある。この方法では溝に塵や虫が入るし、虫の侵入に弱い。

 4.5尺の開口部の仕切や扉は引き戸が便利。外せば大きなものを入れられる。デザインを考慮しないなら一般に引き戸の方がずっと使い勝手がよいし、面積の有効利用が出来る(引き代のため壁の強度が取りにくかったり壁面が使えなくなることがあるが)。

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