10.雪対策

1)雪の落下の方向を考えて屋根を設計する。駐車場に屋根の雪が落ちると凍って取り除けなくなり、使えなくなる。時には1~2mの高さに雪の山が出来る。
・降ると数日で凍るので、人が行かないとき降った雪は除雪不可能になる。
・八ヶ岳地方は雪が少ないので屋根の雪止めを付けても大丈夫な場合が多いが、数十センチの積雪に耐える必要がある。また秋に落ち葉がたまる。
・98年の雪で、どの家の雪止めも曲がったり壊れたりしていた。雪止めはない方がよい。雪が落ちても困らない方向に屋根勾配を取ること。
・98年1月の大雪では、一晩で50cm以上も屋根に積もり、人が来ないと、暖房しないので何週間も積もったままになる。人が来て暖房しても気温がマイナス続きだと落ちない。45度勾配なら、人が来なくても1~2日で落ちる。

2)細い煙突や臭気抜きは屋根の雪の落下方向に突き出さないようにする。出すと必ず破損する。このミスはプロでも時々やってしまう。
・トイレ本体は臭わないが、臭気抜きは臭うのでなるべく遠くに口を出す。これも雪の落下のない方向に出すこと。臭気口のパイプの先のファンは効果があまりないので、むしろ付けない方が匂いを撒き散らさない。

3)雪かき道具が必要。凍った雪があるので開墾鍬も必要(凍らしたら春まで除雪不可能)。駐車場など雪かきを要する場所は鍬で掘っても大丈夫なように、砂利や古い枕木などを敷いておくとよい。

4)玄関内(風除室)は、靴に着いて入った雪が溶けないので、タイルを貼るなら滑らぬタイルを貼ること。

5)玄関前に靴の雪、泥払いの鉄製すのこ(30×60cm以上大きい方がよい)を置き、その下に穴を掘っておくと玄関内が泥や雪で汚れないので非常に便利。

6)玄関へのアプローチには霜解け時の泥濘対策のため砂利、枕木などが必要。我が家では二台入る駐車場に16トンの砂利を入れたので全くぬからない(砂利は2トン車一杯で運賃込みで5千円程度)。

7)樋は、雪でも雨でも大丈夫な取り付け位置、角度がある。大工はそこまで面倒を見てくれない。自分で取り付けるか、側に付いていて施工の指導をする必要がある。
・基本は、雪の落下では樋を飛び越し、雨水は樋に落ちる位置に着けることである(樋は庇から下方に離して付ける)。また、ゆっくり落ちる雪やじわじわ溶けてずり落ちる雪は樋に入るので、丈夫な金具で樋を留めるしかない。
・また樋の止め金具は曲がっても折れない軟鉄の丈夫なものを用いる。本体の先端をそのまま鼻隠しに打ち込むタイプは駄目。釘でなく木ねじ3本で止める物を使うこと。さもないと雪で必ず壊れる。そのために屋根下の鼻隠しには樋の受け金が曲がっても、鼻隠しが壊れないよう丈夫な板(厚さ2センチ以上)を使ってもらうこと。
・上級編として、樋の留め金の配置間隔は、やや広め(70センチ程度)にして弾み代とするとよい。氷が貯まると撓って、次に落ちてくる雪で弾んで落ちる。

8)雪はそのままの状態ならそれほど恐れることはないが、少し解けては凍るので、最終的には氷の固まりになり、もの凄い重さになる。この重さと固さが害を及ぼすのである。

9)昼間の気温がプラスになると家の中の暖房で屋根が暖まり、雪が轟音を上げて落ちるが、一日中気温がマイナスだと、家の中で暖房しても雪は落ちてこない。屋根の面が暖められ、一部雪を溶かすが軒が凍って引っ掛って落ちないのである。このようなときにつららが出来る。

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